図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

図書館

FGO2019年バレンタインイベント「ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本」登場書籍一覧

FGOの新バレンタインイベントが図書館で心よりお慶び申し上げます。本記事は「ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本」イベントをきっかけに登場する本を読んでみたいというマスターの皆様に捧げます。 ストーリー、ならびにクエスト中に(敵とし…

図書館は格差の固定や再生産に加担しているかもしれない問題

武雄市図書館にTSUTAYAの在庫が押しつけられる - Togetterまとめ http://t.co/HqIGyCuNHr @togetter_jpさんから 文化資本の格差是正装置でもある図書館が金儲けの道具になるのってなかなか皮肉の効いた事態だよね。 — 新橋九段 (@kudan9) 2015, 8月 10 図書…

図書館は年間何冊の本を捨てているか

本日の産経新聞にこんな報道がありました。 「横浜市の図書館、蔵書2万冊不明 無断持ち出し原因」 横浜市立の18図書館で毎年、蔵書全体の0・5%に当たる約2万冊が無断持ち出しなどで所在不明になっていることが16日、監査委員による定期監査で分かっ…

「民間企業は図書館の運営には向かない」論のウソ

※わたしは図書館の指定管理受託をしたことがない一民間人であり、以下の記事には推測が多分に含まれます。ご了承の上お読みください。 ※本稿は個別の委託問題、たとえば武雄市図書館におけるCCCの受託問題などに踏み込んで論じたものではなく、あくまで一般…

図書館広報について泥臭く考えてみた

前回エントリに引き続き、はてダdeレポート企画第二弾です。 今回のお題は「図書館広報の手段と留意点について網羅的に説明せよ」です。 折角なので実践にあたりどのような感じになるのか色々妄想をめぐらせつつ考えてみました。

公共図書館で予算をゲットだぜ!

うかうかと暮らしている間にもう11月です……! 公共経営系の授業に明け暮れているうちに、レポートの季節がやってまいりました(> という訳で今回も、はてダdeレポートをやります。 今回のお題は二つ、本エントリではそのうちの片方 「公立図書館の予算を増や…

学校図書館の役立たずさに絶望したっ!!

※今回も適当な書き流しです、ご容赦ください。 学校図書館が存在感ありません。空気扱いです。蔑ろにされています。学校図書館図書標準をまともに満たすだけの予算を貰うどころか、国から「本を買うんだぞ」と貰ったお金を横取りされて別のことに使われたり…

OPAC使えないよって話

※書き散らしメモのため文章が酷いです。後で清書したいと思います。ごめんなさい。

筑波の授業で紹介された図書館本を並べる

大学院の授業が始まりました。私は今まで図書館学の素養が無かったので、ついて行くだけで必死ですが頑張ります。そんな訳で少しでも早く基礎知識を身につけるべく、先生方から紹介していただいた資料の中で読んでいたもの、読んでいるもの、読みたいと思う…

「公共図書館の自己評価入門」

公共図書館の自己評価入門 (JLA図書館実践シリーズ 9)作者: 神奈川県図書館協会図書館評価特別委員会出版社/メーカー: 日本図書館協会発売日: 2007/11メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る本書は正直、図書館利用調査の入門書と…

図書館と読者と利用調査 〜序章〜

先日、こちらでちょっと話題になっておりました「読者、利用者についての信頼できる社会調査」について、浦安図書館が以前行った時の報告書を地元の図書館にお願いしました。 こちらの調査については、「浦安図書館にできること―図書館アイデンティティ (図…

浦安図書館にできること  図書館アイデンティテ

浦安図書館にできること―図書館アイデンティティ (図書館の現場)作者: 常世田良出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2003/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (12件) を見る本書は浦安図書館館長 常世田良氏による、20年に及ぶ図…

一部の公共図書館について泣き言を言うよー\(^o^)/

※胸糞注意。新年一発目の更新がこれですみません。 ※全ての公共図書館に対する意見ではありません。当てはまらない館があるかと思います。「うちは関係ないね」って思ったら読み飛ばしてください。 ※特定個人・団体等に対する非難の意図はありません。ご了承…

公共図書館って無くても死なないよね? その3

前記事: 公共図書館って無くても死なないよね? 公共図書館って無くても死なないよね? その2 ※今回、勢いで書いた大分口の悪い放言です。胸糞悪くなった方はごめんなさい。 ※お前が言うなってのは全くその通りだと思います、すみませんorz はてなブックマー…

公共図書館って無くても死なないよね? その2

前記事:公共図書館って無くても死なないよね?id:humotty-21 様、言及してくださいましてありがとうございます。日本における公共図書館の意義 でもそれを言えば学校図書館も本を貸し出す以外何かをやってるのかと言われれば私は現状を知らないのでなんとも…

公共図書館って無くても死なないよね?

「図書館は必要か」議論についに参入!?……いや、関連議論は全然追いかけてないので流れからして的外れなこと言っていても許してください。「なんで図書館は有償じゃないん?」とか「有償じゃないと利用者増やすメリットないん?」とか上記記事に触発されて…

駅ナカ図書館は田舎にこそ必要だと思う

先日甲府にワインを飲みに行ったのですが、そのとき甲府の駅前に「駅前に図書館を!」というのぼりが何本か立っているのを見ました。どうも甲府駅北口付近に山梨県立図書館を新築移転させるという構想があるようです。*1先日ご紹介してきた静岡市立御幸町図…

大阪市立中央図書館に行ってきたぞー!

以前のエントリで大阪市立中央図書館にライブラリーショップがあると教えていただいたので、この連休で訪問してまいりました。 大阪市立中央図書館は地下鉄・西長堀駅の7号出口すぐとあるのですがほんとにすぐです!!地下鉄出入り口のすぐ右側に、ガラス張…

学校図書館は教員の支援を考えてみたらいいんじゃない

※ここで言う学校図書館とは、中学・高校の図書室を念頭に置いています。大学等の図書館のことではありません。 ※この問題については詳しく調査した訳ではないので、ほとんど放言です。 ※以下の話にあてはまらない図書室も多くあるでしょうが、そういう図書室…

図書館と博物館についてもっと知りたいいくつかのこと

今回は「図書館と博物館が互いに学ぶべき3つずつのこと」に頂いたコメント MLAについて自分が学んだ少しのこと こちらの記事にレスしていきます。id:DIEtrich様、丁寧なコメントをありがとうございました。個人的に東博は大好きな思い入れの大きい施設なので…

御幸町図書館では何を目標としたか -----これからビジネス支援サービスをはじめようとする市町村立図書館へのアドバイス(図書館はまちの真ん中 静岡市立御幸町図書館の挑戦 -後編-)

図書館はまちの真ん中―静岡市立御幸町図書館の挑戦 (図書館の現場 6)作者: 竹内比呂也出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/03/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (3件) を見る前回は静岡市立御幸町図書館の概要についてお…

図書館はまちの真ん中 静岡市立御幸町

図書館はまちの真ん中―静岡市立御幸町図書館の挑戦 (図書館の現場 6)作者: 竹内比呂也出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/03/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (3件) を見る静岡市には静岡市立御幸町図書館という、ビジ…

図書館と博物館が互いに学ぶべき3つずつのこと

当ダイアリーでは図書館を話題の中心に据えていますが、世の中には図書館以外にも社会教育施設が存在します。博物館もその一つです。 個人的には博物館も図書館に負けず劣らず大好きです。というか、図書館が好き!というような知的好奇心に溢れた文化系女子…

未来をつくる図書館 -後編-

未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)作者: 菅谷明子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/09/20メディア: 新書購入: 9人 クリック: 271回この商品を含むブログ (76件) を見る昨日に引き続き、本稿では「ニューヨーク公共図書館」の方で…

未来をつくる図書館 -前編-

未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)作者: 菅谷明子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/09/20メディア: 新書購入: 9人 クリック: 271回この商品を含むブログ (76件) を見る日本でのビジネス支援図書館ブームの火蓋を切って落とした菅…

進化する図書館へ -後編-

進化する図書館へ作者: 進化する図書館の会出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2001/07メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る前日に続き、『進化する図書館へ』内の松本功氏、山崎博樹氏の執筆稿を読んでいきます。

進化する図書館へ -前編-

進化する図書館へ作者: 進化する図書館の会出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2001/07メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見るこの本は「進化する図書館の会」メンバーである菅谷明子、小野田美都江、松本功、および秋田県立図書…

ビジネス支援図書館って具体的に何をしてく

ビジネス支援図書館と聞いたときに、とにかく便利そうだとは思うのですが、具体的に何をしてくれるのかはいまいちよくわかりません。でもきっと、わざわざ「ビジネス支援」と銘打っているので、きっと普通の図書館とは一味違ったすごーーいサービスが受けら…

TOKYO SPRingの情報がWeb上にほとんどない

東京には、どうやら「ビジネス支援ライブラリーTOKYO SPRing」というモノが存在するらしいです。ビジネス支援ライブラリーの開設及び開館式の開催 東京都ではこの度、ビジネス支援ライブラリー(愛称:TOKYO SPRing)を開館いたします。主に創業…

税金を使う図書館から税金を作る図書館

松本功『税金を使う図書館から税金を作る図書館へ』ひつじ書房 2002本著はひつじ書房代表 松本功氏が『図書館の学校』に連載した26回の記事をまとめたものです。独自の視点から図書館に対する問題提起が行われています。記事は一つが2、3ページと読みやすい…