図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

ゲームを活用している図書館を称える賞ができます! #図書館総合展

ようこそこのブログへ。まずはこれを見てくれ。

www.libraryfair.jp

 

という訳で今年の図書館総合展では「ゲーミング図書館アワード」という、ゲーム資料の利用・提供やコレクション形成において功績のある図書館を称える賞が新設されます!

受賞館は2023年10月24日の図書館総合展内「図書館とゲーム部」フォーラムにて公表されます。こちらはオンライン配信も多分やるかと思います。

皆様からのご推薦をお待ちしております。「こんなおもろい図書館あるよ!」というお話一杯聞きたいです!

 

 

さて。

 

なぜ図書館でゲームなの?

図書館でゲームを収蔵しよう!ゲームをやろう!という話をすると、未だに

「なんで図書館にガキのおもちゃを入れるの?無駄じゃない?」

というご質問を頂く。方々でこの話しているけれど、ここでも改めて書いておくと

「ゲームも情報資源の一種だからです」

に尽きる。

よく誤解されがちだけれど、図書館は収蔵資料の形態に制約を設けていない。一般に印刷された紙を束ねた"本"の形をした資料が多いけれどもそれは単なる成り行きであって、DVDでもマイクロフィルムでもセル画でもHTMLでもアプリでもカードの束でも構わない。

資料の価値はその媒体・コンテンツの形式に関係がない。印刷された紙を束ねているから素晴らしくてSteamで配布されているからくだらない、という理屈はない。まぁそもそも、図書館は"素晴らしい"資料を収集提供するための機関ではないのだけれど、それはそれとして。

現状、我が国のソフトパワー形成においてゲームは大きな役割を担っており、古来より培われてきた肥沃な同人文化の土壌もあってインディーゲームの層も他国には類を見ないほど厚い。我が国の誇る文化として国民が広くアクセスできることが望ましいし、(公共)図書館がそのアクセスを担保する役割を担うのは理にかなっている。

もちろん、現実的にはゲームの収蔵と利活用には大きな困難が伴う。ゲームは書籍に比べて高価なことが多いし、デジタルゲームならゲーム機とセットで保管しないと意味がない。また、配信型ゲームコンテンツをどのように維持管理するか、というのは闇の深い問題だ。またボードゲームは箱がデカいし、コンポーネントは細かくて種類が多くカタログ登録と検品だけで発狂しそうだ。

だから、どこの図書館もゲームを収蔵するべきだ!とは簡単に言えない。各館の事情と優先順位がある。その上で、ゲームの資料的価値を理解し収蔵と利活用という困難に挑む図書館を応援したい、という気持でいっぱいです。

 

お前は何やってるの?

このブログ更新するのも久しぶりなので近況報告がてら。

まずは未だに研究を続けています。真面目にやってますよ!真面目にやりすぎて研究機関を設立しちゃったくらいですから!!(ぉ

analoggamemuseum.org

アナログゲームミュージアムでは会員を絶賛募集しております!!

このアナログゲームミュージアムボードゲームの目録を作成するためになんと目録規則から研究・策定したという気合の入ったヤバ機関です。でも基礎理論構築だけはWG結成しておよそ1年間でできたんだよ、すごくない????あと折角だからということで新しめのモデル理論を採用しかなりヒップな概念モデルになっております。どうか見てくれ。

cir.nii.ac.jp

これ、長い話になってもよければいつでも喋り倒したいので、ご関心おありの方はオンラインでもオフラインでもお気軽に捕まえてくださいw

あともうすぐ某所でなんか出るかもしれない予定です。

 

そしてわたし自身はゲーミング図書館アワードの審査員とかではなくただの応援しているひとですが、当日は図書館総合展オフライン会場であるパシフィコ横浜におります。久しぶりのオフライン参加で楽しみです、当日いらっしゃる方は僕と握手!基本的に図書館とゲーム部ブースにいるかと思いますのでどうぞお気軽にデュエル申し込んでください。常在戦場、デュエルスタンバイしております。かかってこいや^^^^