図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

2011-01-01から1年間の記事一覧

生活の中にある身近な差別

なおモスクの件以外にも、日本人は差別だという自覚がないまま差別行為をすることで知られており、たまに日本の外でも軋轢を起こしています。例えば、日本では普通のこととして受け取られている従業員採用時の年齢確認ですが、これはグローバルな基準では差…

モスク建設計画に見る差別要素

「モスク建設計画難航…地元町会「引き下がって」」はてブでも大変に注目をあつめましたこの事例ですが、「明らかに差別」派と「イスラムを理解できないのは仕方ない、差別にはあたらない」派に分かれているようです。 では具体的に内容を精査していきましょ…

差別ってなに?

差別の定義は基本的に世界共通です。そもそも、差別の定義はグローバルでなくては意味がありません。差別とは往々にして違う国の人々との間に生じる出来事だからです。 という訳で我が国の「差別」の定義をまず引いてみます。 3.正当な理由によらず偏見や先…

「差別」の定義を言えますか? -モスク建設反対は差別なのか-

震災からモスク建設まで、最近身近な「これは差別なのかな?」という事例が増えてまいりました。差別は絶対に許されず、あってはならないものです。これに反対する人はほとんどいないでしょう。私たちは小学校の頃から「差別教育」を受けており、いかなる差…

図書館にしてもらったこと・してほしいこと

実は図書館には公式に協力を要請しませんでした。我らが大阪には優れたビジネス支援図書館があるのですが、それでもこの状況をどのように説明してどのようなご協力を仰げばよいのかが全く分からなかったからです。今の、この時点でも、正直図書館が上記のよ…

外国人富裕層向けツアー「Kyoto Tea ceremony」

さて本題にうつり、この度私が企画したツアー「Kyoto Tea ceremony」についてご紹介します。 どんな企画なの? 外国人観光客向けの本式のお茶会です。1ヵ月間に限定10名、京都市内にある皇族の別邸だった建物で、懐石料理・一献席・薄茶席を4時間ほどかけて…

なぜ観光なのか

タイトルには「観光コンサル」と書きましたが、実は私は観光専業のコンサルではありません。本当は「輸出・外国人対応ビジネス」のコンサルです。基本的には輸出を手掛けていましたが、2010年ごろからインバウンドが流行ってきており、外国人観光客受け入れ…

現役観光コンサルが身バレ覚悟で仕事の仕方さらします。

めでたくTripadviserの承認が通ったので書きます。 当ダイアリでも何度か言及しましたが、「マレビトの会」#tralib のように図書館と観光について考える試みがあります。すでにTwitterでハッシュタグを眺める限りでも様々な試みが報告されておりますが、観光…

10. インターネットは遍在するが本は携帯できる。 "The internet is ubiquitous but books are portable."

火の傍に縮こまってノートPCを使うとか、雪の降る晩に携帯だけ持って森に立ち寄るとかやってごらん。未来にはできるようになるだろうけれど、今、大多数の人は -例えネットばっかり見ている人でも- まだ本が欲しいと思ってるよ。"Try curling up by the fire…

9. インターネットは広くて浅い(というかちっとも深くない)。 "The Internet: A mile wide, an inch (or less) deep."

インターネットにある情報の大部分が高々15年前のものだ。更なる情報を得るにはちゃんとした図書館が必要。"Most of what's on the Internet is only about 15 years old. If you want more, you must have a full-service library."

8. でもバーチャル州立図書館ができるんだよね? "But a virtual state library would work, right?"

州が破産しちゃうよ!50万冊の本をデジタル化するのでも -これは小さな図書館一つ分の本だけれど- 10億ドルかかるはずだよ。"Work at bankrupting the state! To digitize even half a million volumes -a modest library- would cost about one billion dol…

7. 図書館のない大学ってないの? "Aren't there library-less universities now?"

一言でいえば、ない。ペーパーレス図書館を作ろうとしていた機関はすぐに諦めて普通の図書館を作ったよ!"In a word, no. Institutions that tried to open with paperless libraries quickly built traditional ones!"

6. おいお前ら、電子書籍ってどうよ? "Hey bud, what about E-books?!"

どんな電子書籍リーダーも読みづらいね。技術は間違いなくこれから進歩するだろうけれど、今はまだまだ当分先の事だ。"Reading on any e-reader is a chore. The technology will doubtless improve but it's still more than a generation away."

5. 国は本を一冊買って、それをインターネットで全部の図書館に配信してるんでしょ? "States can now buy one book and distribute to every library on the web."

やってません。図書館はお金を節約しようとしているけれど、そんなことはしない。"-NOT! We all want to save money but this isn't the way."

4. 知らない事柄が真の致命傷になる。 "What you don't know really does hurt you."

営利目的のデータベースが全文記事を提供していたとしても、それは「全文」じゃない。脚注や式、画像やグラフが抜けている。 時によっては、インターネットは鍵のないレーシングカーのようなものだ。"Even for-profit databeses offer full-text articles th…

3. 品質管理が存在しない。 "Quality control doesn't exist."

素晴らしいオンラインの情報の只中でアレゲ人が陰謀論を唱え、ポルノ屋がカメラを構えている。"Amid all the great web-based information lurks a kook with a conspiracy theory, and a pornographer with a camera."

2. インターネットで調べ物なんて、干し草の中の針を見つけるようなものだ。"The needle (your search) in the Haystack (the Web)"

どんなサーチエンジンを使おうと、正しい答えを見つけようとあがきながらウェブの海で溺れることになるだろう。"No matter which search engine you use, you can drown in the web's ocean of materials trying to find the right answer."

1. インターネットに全てがある訳じゃない "Not everything is on the Internet."

インターネットの膨大な情報を見てそう思っているのかもしれなないけれど、違う。 良質の調査に対する需要を満たすような資料はほとんどの場合無料じゃない。"You think so with a billion pages but no. Most substantive materials that meet the demands …

「インターネットが図書館の替わりにならない10の理由」を訳したよ!

Found Sign: Why the Internet is No Substitute for a Library - Boing Boing URL インターネットが図書館の代わりにならない10の理由2011-04-15 12:10:16 via Reederで @ofellabuta さんがご紹介下さっていた 「インターネットが図書館の替わりにならない1…

地域・観光・図書館

id:arg さんが発起人でおられます 「地域と観光に関する情報サービス研究会(マレビトの会)」 の名称が決定したそうです。分かりやすく親しみやすいお名前だと思います。おめでとうございます。私は個人的事情(当分予定が立て込んでいる)につき本研究会への…