ビジネス支援図書館って具体的に何をしてく
ビジネス支援図書館と聞いたときに、とにかく便利そうだとは思うのですが、具体的に何をしてくれるのかはいまいちよくわかりません。
でもきっと、わざわざ「ビジネス支援」と銘打っているので、きっと普通の図書館とは一味違ったすごーーいサービスが受けられるはずです!
ビジネス支援サービスを、通常の図書館サービスとは別個に設ける訳ですから、やはりそれなりの「ビジネス支援図書館ならでは」のサービスを期待します。起業支援は当然のこと、日々の業務に役立つ知識をふんだんに提供してくれると思います。
という訳で、実際に行われているかどうかはともかくとして「ビジネス支援図書館ならこの程度のサービスは提供して当然」と思われるサービスを考えてみます。
ビジネスに関する各種統計情報・企業情報の提供、(オンライン)レファレンスサービスは普通の図書館でも行われていることですし、当然として……
- セミナー、交流会、相談会、講習会等の開催
これらの開催は基本中の基本でしょう。有料・無料に関わらず、利用者のニーズを把握した上でさまざまなイベントの開催が期待されます。
- 公認会計士、社労士、弁護士等の紹介
起業時にこれらの専門職はなくてはならない味方となってくれますし、一般の会社員として働いていても専門家に相談したい仕事上の悩みは沢山あります。信頼できる専門家との橋渡しをしてくれる中立の機関が望まれます。
- 資料の宅配
忙しいビジネスマンには図書館に行く暇なんてそうそうありません。専門書は重たいものも多く、着払いでいいので資料は送って欲しいものです。
- 調査書の作成
忙しいビジネスマンには分厚い資料に目を通す暇なんてそうそうありません。ある程度のサマリー・調査レポートの作成はお願いしたくなります。
- 会議室、講堂の貸出
各企業がセミナーを開催したり、自主的な勉強会を開催したりするスペースの提供が望まれます。
- プライベートオフィスの貸出
起業支援をするのでしたら、準備のためのオフィスは必要でしょう。また、一般の会社員にとっても、落ち着いて仕事のできる場所があればうれしい物です。
- 特定分野の新着資料の案内
事前に特定の分野やキーワード等を登録しておけば、それに関連する最新の資料やセミナー等の案内が来ると便利です。amazonでも同様のサービスがありますね。
- 各種データベースのオンライン利用
図書館館内でデータベースが利用できるのは当然として、オンライン上でも利用できると、職場・自宅からでも目的の情報にアクセスしやすくなります。
- 資料の購入案内
専門的な資料だと「これ、欲しいんだけれどどうやって買えばいいの?」という事態がままあります。図書館自身が販売しなくともよいですが、地域の書店と連携するなりして、欲しい資料の購入を手伝ってくれるサービスが欲しいです。
- 夜間開館
忙しいビジネスマンには昼間に図書館に行くなんてそうそうできません。むしろ午前中は閉まっていてもいいから、夜間に開館してほしいかもしれません。しかしこの点は、遠隔レファレンスや資料宅配サービスの活用などで解決できる問題かもしれません。
- 無線LAN回線・電源の提供
インターネットの使えない環境でビジネスしろだなんて!!
……思いつくままにつらつら並べていきましたが、こんなところでしょうか。しかしこれらのことはニューヨーク公共図書館では普通のことだったかとうろ覚えしています*1。
今のところ、私の貧困な頭ではこれくらいのことを考えるのが限界ですが、実際はこれよりももっと進んだサービスが提供されているかもしれませんね。追々調べていきたいと思います。
- 作者: 菅谷明子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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