学校図書館*1って学校の中の人以外利用できないんだぜ
一般的に、日本人は学校にいる時間より遥かに長い時間を学校の外で過ごします。その間、彼らに全く学びの必要がない訳ではありません。むしろ人によっては、学校の中にいるときより真剣に学ぶ必要がある場合すらあります。
- 来週までに少しでも人目を引くようなプレゼンを仕上げなきゃいけない……
- 俺の職場、なんか労働基準法違反している気がする?
- 結婚式のスピーチ任された。胃が痛い。
- オンライントレーディングに興味あるけれど、何も知らずに大損したくない
- 起業したい!でもどうしたらいいんだろう?
- 今年はアフィリエイト収入がかなり増えた。税金対策はどうしたらいいんだろう?
上記のような悩みとそれを解決する「学び」は、学校でやるような国語や数学とは全く異質の学びです。体系立っている訳ではないし、アカデミックでもありません。ですが、その学びを必要としている当の本人やそれを取り巻く人々にとっては非常に真剣な悩みであり、しかもそれは適切な情報の提供さえあれば解決がぐっと楽になります。そして学校で提供されている普通教育と同様に、人々の生活の質を上げます。
学校図書館が学校の構成員しか使用できない施設である以上、こういった学校の外の人たちのニーズには応えられません。
というか、応えるべきかどうかも大いに疑問です。いくら生活に必要で役に立つからと言って、学校図書館が「わかる!使える!労働基準法―「知らない」ではすまされない仕事のルール (PHPビジネス新書)」という本を提供するべきなんでしょうか?労働基準法を知らないと、九九を知らない以上に「死ぬ」ような目に遭う可能性があるのは確かですが、それは学校図書館のシゴトではないとも思います。