学校図書館と公共図書館は別の役割を持った組織だよねーっていう当たり前の結論
労働基準法や税金制度は学校では教えない知識です。ですが、学校で教える白色矮星の一生やヒドラの発生の知識と比べて、どっちがより生活に必要な「最低限」の知識かはちょっと答えられません。それぞれ人生において役に立つ時期や場面が異なるし、どちらも場合によってはその知識が無かった所為で死ぬような目に遭うこともあるでしょう。
そしてこれもごく当然のことですが、学校で人生において必要なすべての知識を教えられる訳でもありません。人は学校を卒業した後も、下手したら一生、日々学びの必要性に晒されて生きていきます。
そのときに、学校図書館では応えられない・応えるべきでないニーズが発生するのもごく当然のことだと思います。そういうニーズは「全ての人々にあらゆる分野の情報を提供するポータルサイト 」(by 豊田高広)である公共図書館が、まずは引き取るべきでしょう。学校図書館と公共図書館、どっちが大事かという議論は「がんセンターと総合病院どっちが大事か」みたいな議論と似たところがあって「いや、そもそもやってること違うし……」と思えてしまいます。
その上で、たとえば「学校図書館や公共図書館等、図書館全体に使える予算が100あって、これを各図書館で分けたい。どういう割合にしたらいいか」という問題に直面したとき、それぞれの館数、利用者層やニーズの切実さ等を考慮した建設的な議論が生まれてくれたらいいと思います。
なんつーか、結局特に目新しいことも言わずオチも無くグダグダで終わりますが許してください。ただ、現在学籍を持たないまま公共図書館を利用して学んでいる者として、思っていることを書いてみました。
そして公共図書館はこれからも、学びから遠いところにいる人々の味方であって欲しいと思います。