図書館での不登校児受け入れ
松本氏は本著の中で、図書館が不登校児を積極的に受け入れてはどうかという提案を行っています。
どうして学校に通っていないとおかしいと地域でも図書館でも思ってしまうのだろうか。自分で昼間勉強したり、本を読んだりするのがそんなに変だろうか。
(前掲書 p.26)
学校には先生と生徒しか通ってこない。図書館には、普通の大人たち、調べ物をしている人間、さまざまな人が通ってくる広場のようなところがある。その機能を充実・拡大しようと思わないのだろうか。むしろ、多様性が保障されている本当の知的な場所だと思わないのだろうか。
(前掲書 p.27)
学校に通わせなくとも子どもに普通教育を受けさせることはできますし、日本以外の国では沢山前例があることなので、図書館での不登校児受け入れは普通にいいことだと思います。:)
むしろ、図書館で普通教育を担保できれば、学校や教育委員会の負担もずいぶん減り、みんな得すると思うのですがどうなんでしょう。別にそういう機関が図書館のみでなくてもいいですが。
本著内の主張で面白いと思うのは、子どもの教育を先生(司書)のみが担うのではなく、その場に集う人全員を巻き込んで行おう、という発想です。一般の図書館利用者が子どもの教育にどのように関わっていくのか、夢が広がります。
(ちょっと脱線)ある子どもが普通教育を修了したかどうか?という判断は小学校の校長が行うことになっています。この点、現行のままでも別にいいと思いますが、よりきっちりやるなら修了資格認定のための統一テストを行うのがよいですね。統一テストは不登校児救済・教育の多様性確保の手段でもあります。「統一テストをパスすれば、後は何やってもOK」という解釈もできる訳ですから。
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