図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

追記

書き直すと言っても面倒なので(ぉ、軽く追記するにとどめます。


「図書館での選書はフィルタリング効果もある。あまり検索対象を広げすぎてはノイズが入らないか?」→はい、ごもっともです。本気で世界中の本を引っ掛けてきたら大変なことになりますね(^^;
しかし、一自治体内の公共図書館くらいの規模では、資料の絶対数が少なすぎてそれはそれで使えないのも事実です。現実的にはWebcatあたりと連携できたらいいかなーと思っています。


OPACはそもそも目録なんだし、そういうものなんだよ」
OPACは目録だというのはTrueだし、図書館の中の人から見ればそれはそうなんですが、それはあくまで中の人の理屈であって一般利用者には理解しにくいです。この辺、中の人と外の人に意識の乖離があるので、図書館側が資料検索システムの面でも歩み寄らないといけないんじゃないか、というのが本エントリの主旨でした。


学校の授業で宇陀則彦先生が、大学図書館サイト等の使えなさに触れて「これからの図書館(員)はユーザーが自分たちに声をかけてくることを前提とするのではなくて、自分たちに声なんかかけなくてもオンラインで全てユーザーの課題が解決するようなシステムを設計するくらいでないと生き残れない」といったことを仰っていましたが、大変感銘を受けました。ユーザーの情報検索行動を制御するアーキテクターとしての図書館員、面白いコンセプトだと思います。