学校はそれを設置・認可した組織が責任をとるべき
高校は地方自治体が設置あるいは認可した教育機関です。「ここなら、ちゃんとした教育をしてくれますよー」と公的に認められているんです。ですが、現状では一度認可が下りたら、あとは密室の中でやりたい放題です。おかしくないですか?一度ある組織にお墨付きを与えたのなら、きっちり責任もってその機関の質保証をするべきだと思います。ましてや、小学校や中学校等の義務教育機関ならなおさらです。
その一つの手段として、高卒テストや全国学力テストはするべきだと思います。とりあえず履修漏れや小学校を卒業しても九九が言えないなんていう問題は、こういったテストを実施していれば防げます。
こういった質保証には、以下のような問題があげられています。
- 教員や生徒の負担が増えるんじゃないの?
- そういった検査には莫大なお金や時間がかかる
- たった一回のペーパーテストなんかで何がわかるの?
- 学校間/生徒間格差の拡大につながるだけ!
- いつやるのさ?どこでやるのさ?
- そのテストの内容はそもそも正当だと言えるの?*1
- そのテストで成績が悪かったとしてどうするの?まさか学校潰すの?*2
- 民間団体や独立行政法人等による第三者評価機関はどうよ?*3
しかしこれらの問題があったとして、それらは学校を放置していい理由にはなりません。これらの問題は手段や運用上の問題であり「認可した組織が責任をもつべき」という原則を覆しません。*4
もちろん、質保証手段は卒業間際の一回のペーパーテストでは不十分でしょう。定期的な立ち入り検査やペーパーではない他の手段での試験・調査も併用しなければなりません。調査もしただけじゃなくて問題改善のために学校への協力も必要でしょう。コストの問題もありますし、現状には問題が山積み。慎重な検討が欠かせません。
ですが、高卒テストや全国学力テスト等、今までの「学校は一度作ったら作りっぱなし、ヤバい問題が発覚するまで放置プレイ」の状態から「作りっぱなしじゃなくて、ちゃんとその後もフォローしていこう。問題は早期発見し、ヤバい事態を未然に防ごう」という考えにつながるような動きは高く評価します。その上で、どういう手段が適切かの建設的な議論が進めばいいと思います。