1.3 使用した方法論
2年にわたる本調査では、以下のような段階を踏んでそれぞれの職務を研究した。
- 図書館員の職務や技能、価値に関する文献を収集、分析した。
- 専門性を定義するため、ワークシートのスキーマを定義した。この作業は2005年から2006年にSEDIC(訳註: スペイン文書情報機構?)のモニタリンググループによって再開されていた。
- SEDICのグループによって既に基礎的な定義がなされていた関連技能を選び出した。だがそれにとどまらず、我々は3つの技能レベル(補助者、技術者、熟練技術者)を設定し、それぞれの能力を定義した。(Lv1.実践についての基本的な知識 Lv2.ツール利用の熟達 Lv3.方法論的な熟達 )
- 各職務の同定はグループメンバーへのアンケートを通じて行い、叩き台とした。文化省事務局の協力により、協議を重ねて最終的な職務リストを作成した。
- これらの職務の定義はグループ内で小委員会によって方向性が示された。原案は複数回の協議を重ねて検討された
- スペイン図書館システムにおける専門性定義シートの初回ドラフトでは33の専門職が定義された。このリストは付録1にある。図書館員の意見と改善提案を受けるため、アンケートが企画された。回答者の66.6%にあたる22の専門職から回答があった。これらは図書館協力機構の他のワーキンググループ(BBCP(訳註: Catalogo Colectivo del Patrimonio Bibliografico)、児童図書館サービス、スペイン図書館専門職技能:ヤングアダルトサービス)の成果ともまとめられた。後者のグループによる提案のおかげで、児童・ヤングアダルト分野の図書館員の専門性が含められた。
なるほどなるほど、手堅い方法ではありますがなかなか大がかりですね。文献調査だけという訳にもいかないでしょうし。
我が国でやるとしたら日図協あたりが音頭をとるといいのでしょうか?