「個人情報保護の観点から、民間団体による運営は望ましくない」

民間団体でも個人情報の保護に努めているところはいくらでもありますし、公共団体でもずさんな個人情報管理が問題視される場合もあります。個人情報を取り扱うかどうかと、その団体が民間団体かどうかは関係がありません。

たとえば、重大な個人情報である疾病歴は民間団体である病院で管理されていますし、同じく重大な個人情報である財産情報も民間団体である銀行が管理しています。図書館の貸し出し履歴は大切な個人情報ではありますが、大切な個人情報を民間団体が管理してはならない、というロジックはちょっと苦しいのではないでしょうか。

もちろん直営・民間かかわらず、個人情報の保護には十分配慮されるべきですが、それは制度運用の問題であり、運営団体がどこかという問題ではありません。