図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

大学は図書館の利用権を売ってください!

割とタイトルのままなんですが。


探していたのはこちらです。大学図書館にはそれなりに所蔵があるのですが、公共館は全滅でした。

拡張による学習―活動理論からのアプローチ

拡張による学習―活動理論からのアプローチ


やっぱりある程度マニアックな本となると、公共館では厳しいことも多々ありますね。

大学図書館は卒業生でも利用できるところも多いのですが、あいにくと現在は母校から遠方に住んでおり、母校の図書館の利用は困難です。


また一般の方にも開放している大学図書館はありますが、どうも学内の各館ごとに手続きが必要とか電子ジャーナルの利用はダメなどと地味な制限があり、大学図書館ならではの機能を使いこなすとはいかない感じです。それなら有償でもいいから思う存分使わせて欲しいなと。

「聴講生/科目等履修生になればいいんじゃない?」

ちなみに、現在色んな大学の聴講生/科目等履修生の資格取得はこんな感じ。:

京都大学

(サンプルとして教育学部聴講生制度について記述)
http://educ.kyoto-u.ac.jp/kyoumu/chokou.htm

  • 検定料 9,800円、入学料 28,200円、1科目当たりの費用は14,800円→初期費用は52,800円
  • 選考があるということは落とされるかもしれない。
  • 揃える書類が多くてなかなかに面倒
  • 出願期間も限定されている

名古屋市立大学

(※PDF注意) http://www.nagoya-cu.ac.jp/secure/3007/25kamokutourishusei-250131.pdf

  • 検定料 9,800円、入学料 33,200円、1科目当たりの費用は14,800円→初期費用は57,800円
  • 選考があるということは落とされるかもしれない。
  • 必要学歴があるので誰でもという訳にはいかない。
  • 揃える書類が多くてなかなかに面倒
  • 出願期間も限定されている

武庫川女子大学

http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kyoumuka/7%20kamokuto/kymkamoku.htm

  • 科目等履修生制度あり。聴講生については案内なし。
  • 選考料 10,000円、登録料 15,000円、1単位当たりの費用は単位認定不要の場合15,000円→つまり初期費用だけで40,000円
  • 選考があるということは落とされるかもしれない。
  • 高校卒業資格が要るので誰でもという訳にはいかない。
  • 揃える書類が多くてなかなかに面倒
  • 出願期間も限定されている

同志社大学

(サンプルとして文学部聴講生制度について記述)
https://www.doshisha.ac.jp/admissions_continuing/undergrad/letters/auditor.html

  • 選考料 10,000円、登録料 35,000円、1科目当たりの費用は11,000円→初期費用は56,000円
  • 選考があるということは落とされるかもしれない。
  • 新制大学2年次修了者または短期大学卒業者でなくてはいけない。
  • 揃える書類が多くてなかなかに面倒
  • 出願期間も限定されている

希望する大学図書館利用権の条件

上記のように出願が面倒くさくて利用料も高いのではちょっと利用しにくいですね、こういうのがいいです。;

  • 利用権申請は通年いつでも可能
  • 必要書類は身分証明書のみ
  • 利用するにあたっての必要資格等はなし
  • 費用は年額20,000円以内がいいです
  • 学内図書館全館のフル機能利用が可能。もちろん書庫立ち入り、電子ジャーナルやデータベース、ILLの利用も可
  • 法人契約プランもあったりするとアツいですね!!

ちなみに以前はこれプラス、学内の全研究者に質問し放題のプランってのも考えていました。お問合せチケットを発行して質問に答えてもらうというのがいいかなと。


大学図書館の中のひと、いかがですか?こういうのダメですか?
図書館利用が物凄く多くて忙しい大学では対応が難しいでしょうが、学生獲得に苦慮している大学ならこういう制度を設けてもいいんではないかと思います。
今ホットな若手研究者問題解決の一助にもなるかと思うのですが。