図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

勉強したくない子ども、勉強したくなかった大人に送る7冊

橙乃ままれまおゆう魔王勇者

言わずと知れた超有名作ですが、現実の学問の何がどんな風に具体的に実生活に役立つのかを鮮やかに描き出しています。これを読んで経済学部に行きたくなるひとは多いのではないでしょうか?
同著者の『ログ・ホライズン1 異世界のはじまり』もおススメです。これで君もいつ異世界へ飛ばされても安心だ?!

支倉凍砂狼と香辛料

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

引き続きラノベ2つ目です。こちらも説明不要ですかね、とりあえず経済学部へ行きたくなること請け合いです。ホロ可愛いよホロ。

橘玲『亜玖夢博士の経済入門』

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)

亜玖夢博士の経済入門 (文春文庫)

ビジネス作家として著名な橘玲氏の短編小説集です。人々の悩みを稀代のマッドサイエンティスト賢者である亜玖夢博士が現代の学問成果を駆使して救うのですが、その結果は……?というちょっと笑ゥせぇるすまんみたいな話です。人生の幸せについて考えさせてくれます。
博士を取り巻くキャラクターもとっても魅力的です。「相談無料。地獄を見たら悪玖夢へ」

クリフォード・ストール『カッコウはコンピュータに卵を産む』

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉

たった75セントだけ使用料金が合わないことに気づいた新米システム管理者。原因究明の旅はいつのまにか世界を股にかける壮大な戦いに発展して……
ノンフィクションです。1991年の古い本なので今となっては色々と事情の違うところも多いですが、インフラエンジニアってこんなに血沸き肉踊る仕事だったのかー?!とびっくりします。いつも使っている割に仕組みが抽象的で良く分からないインターネットですが、情報を勉強する意欲が湧いてくると思います。
現在再版未定扱いのようですね……高校生のわたしはこれを読んでいて学校をサボったくらい面白かったのですが、再版を期待します。

ウィリアム・パウンドストーン『ビル・ゲイツの面接試験 -富士山をどう動かしますか?』

ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?

ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?

こちらもノンフィクションです。MicrosoftGoogle、いわゆる天才の集う一流企業はどうやって「天才」を見分けているのか?に迫ります。関係者に綿密な取材をした上で歴史的経緯から追っており、ところどころに織り交ぜられる実際のパズルのような面接試験問題もあってどこかミステリのような緊張感のある一冊です。ビル・ゲイツのキャラが立っています。
「勉強しないといい会社に入れませんよ!」の具体的な意味内容がこれでわかるかもしれません(?)

高橋昌一郎『理性の限界』

大勢の立場のひとびとが理性の限界についてシンポジウム形式で語りつくします。選挙って本当に意味あるの?科学と宗教ってどう違うの?などなど、中学二年生なら誰でも考えるようなテーマをとことん、でも分かりやすく突き詰めています。厨二病ニヒリズムに堕ちるのはこれを読んでからにしましょう!

松井優征暗殺教室

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

現在ジャンプにて大ヒット中のマンガです。説明不要ですかね。やはり高校生の頃、本気で学校を制圧したり誰かを殺したりするにはどうしたらいいかを友だちとアツく語り合った思い出が甦ります。あなたなら殺せんせーをどうやって殺しますか?

番外『できない子は知恵の悪魔と呼ばれるようです』

できない子は知恵の悪魔と呼ばれるようです -このやる夫スレ、まとめてもよろしいですか?
本ではないので番外扱いです。やる夫シリーズですがやる夫出てきません。数学ガールが古代ファンタジー世界で無双?するお話です。テイストとしては先頭の2冊に似ていますね。これで君もいつ異世界に召喚されても安心(ry



如何でしたでしょうか?一冊でも読んでみたいと思えるものがありましたら幸いです。ほかにもサイモン・シン『暗号解読』やスマリヤン『無限のパラドックス』、パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける』などなどたくさんご紹介したい本はありましたが、まずは読み易さを優先して上記をセレクトしました。


みなさんのおススメ本もございましたらぜひ教えてください!