図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

企業が公共案件で手を抜くとかあり得ない

以上の通り、企業は主にブランド力の向上・維持のために赤字でも公共案件を受けたがる、ということがお分かりいただけたかと思います。


公共案件とは受託企業にとって
生きたショールーム
です。
企業イメージの向上のために赤字覚悟でクソ公共案件を受託しているのに、その運営に手を抜くなんてかなり考えにくいです。むしろどうせ利益なんか出ないんだと開き直って、自社の導入事例パンフレットの見栄えをよくするべくグレートなサービスを提供しようと頑張るのが定石ですね。


特に図書館の指定管理者なんていう案件で、もし住民アンケートや監査の結果が悪くて指定管理者をはずされるなんていう事態が発生したら、みっともないでは済まされません。今までの努力は水の泡となり、担当者の左遷は免れないでしょう。それは受託企業が一番恐れている事態だと思います。


もちろん、調達が失敗したり高額なわりに使いにくいシステムなんかが転がってきたりすることは多々ありますが、わたしの乏しい経験からしますと、それは業者が悪いというよりは調達者側の調達能力に問題があったことが多いように思いますね……この話には本稿ではあんまり深く立ち入らないことにしますが*1



以上の通り、民間人と公共図書館の中の人がわかりあえる一助となれば幸いです。

*1:もし公共案件ksksksって話題で盛り上がりたい方がいらっしゃいましたら、Twitterの方で直接話しかけて頂けると幸いですw