図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

2012-07-24から1日間の記事一覧

追記

読み返してみて、 yuki_0さんの元エントリにあった「『委託とか指定管理では専門性を持てない』という説は本当か」という問いにあんまり答えてないような気がしたので追記します。かといって、改めて追記するのもバカバカしいですが……んな訳ないでしょうが。…

企業が公共案件で手を抜くとかあり得ない

以上の通り、企業は主にブランド力の向上・維持のために赤字でも公共案件を受けたがる、ということがお分かりいただけたかと思います。 公共案件とは受託企業にとって 生きたショールーム です。 企業イメージの向上のために赤字覚悟でクソ公共案件を受託し…

民間企業が公共案件から得たいものは金銭的利益とはかぎらない

指定管理者に反対する人のロジックは 「民間企業は利益を優先する」 →「不当にサービスへのコストを削り、運営費用を下げて受託費を浮かせ、利益を出そうとする」 →「図書館サービスが劣化する」 といったものだと思いますが、失礼ながらそれはあまりにも民…

そもそも「利益優先だと公共事業に向かない」という前提は間違い

民間企業が利益優先であるという一点のみで公共系の事業に向かないのであれば、そもそも公共調達が全滅です。たとえ直営館でも建物の建設は民間業者が行っているでしょう。図書館システムの導入・運営も普通は民間業者が入っていますね。 公共団体が利益優先…

「民間企業は図書館の運営には向かない」論のウソ

※わたしは図書館の指定管理受託をしたことがない一民間人であり、以下の記事には推測が多分に含まれます。ご了承の上お読みください。 ※本稿は個別の委託問題、たとえば武雄市図書館におけるCCCの受託問題などに踏み込んで論じたものではなく、あくまで一般…