図書館学徒未満

図書館学に関する本を読んだり調べごとをしたりしています。はてなダイアリーから移行しました。

2007-11-13から1日間の記事一覧

職員集団を「学習する組織」に育てるべし

……えー、図書館学の五法則においても「図書館は成長する有機体である」が最後にして最大の法則であったように、この項目も最後にして最強のアドバイスです。まず、御幸町図書館の職員は館長の豊田氏からしてよく調査しています。本書の中には前川恒雄からフ…

選書は読まれるより使われることを旨とせよ

前川恒雄氏も主張してきたことですが、選書にあたって住民のリクエストを闇雲に受け入れるだけではなく、むしろ図書館から提案していくような選書が求められます。資料の動向やリクエスト、アンケートなどからニーズを読み取り、選書の専門家としてそのニー…

住民のニーズを仮説を立てて検証せよ

御幸町図書館は開館後もそうですが、開館前に綿密なマーケットリサーチを行いました。市民へのアンケートやインタビューを行い、それぞれの利用者層がどのような図書館を望んでいるのかを検証し、図書館全体の方向性から開館時間、選書といったことまでを決…

公共図書館のメリットを生かせ

豊田氏は公共図書館ならではの役割を、以下のようにまとめています。 知的ニーズの変化をいち早く推測できるアンテナショップ 全ての人々にあらゆる分野の情報を提供するポータルサイト この二つが公共図書館の役割であり、強みです。例えば先に挙げた「コー…

専門機関と積極的に連携

御幸町図書館では図書館の真上に位置する静岡市産学交流センターをはじめ、しずおか産業創造機構や国民生活金融公庫、JETRO、中小企業庁などさまざまな機関と連携し活動しています。連携の方法も様々で、資料の提供から共同セミナーの開催、共同しての利用者…

コーナー設置は出発点と心得る

御幸町図書館では図書館の一角に、山田真哉氏の著作を中心とした会計入門書のミニコーナーを設けるなど、プチ企画展ともいえるようなコーナーを設置しています。 同図書館ではコーナーを設けてそこで安心するのではなく、コーナーを設けた後も注意深く資料の…

御幸町図書館では何を目標としたか -----これからビジネス支援サービスをはじめようとする市町村立図書館へのアドバイス(図書館はまちの真ん中 静岡市立御幸町図書館の挑戦 -後編-)

図書館はまちの真ん中―静岡市立御幸町図書館の挑戦 (図書館の現場 6)作者: 竹内比呂也出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/03/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (3件) を見る前回は静岡市立御幸町図書館の概要についてお…

長らく放置していました。すみません。Persona - The Raptureやっていました。(ォィ先のエントリではid:DIEtrich様をはじめとする皆様から貴重なご意見をいただきました。ありがとうございます。また追って返信を差し上げたいと思いますので、これからも色々…